毕业论文课题相关文献综述

1. 『民楽の基層性』（滝本裕造 （1950）美学会）　民楽とは、民のものである音楽のことである。

しかし、民楽の規定詞である「民」とは如何なる概念内容を持つものか。

基層の人々のことと定義し、基層とは単に、社会的、経済的に下層のことではなくて、むしろ社会的に基礎をなす層のことで、上の社会層が詰み上がってくるまでの未分化社会においては、その社会の全員がこれに属し、より高度文化を持つ多層社会の場合には、その社会を支えて社会全体の基盤となっている層のことである。

しかし、我々がここで民を定義して、基層の人々のことという場合の基層は、単に先の述べた社会的、経済的な意味での基層だけを指すのではない。

つまり、人間存在における基層と言ったものを考えたいのである。

高度の文化を持つ多層的社会のおける上層の人々をなすと考えられている。

いわゆる文化人なる人々も、心の底に多かれ少なかれ、素朴であるがより根源的なる層を温存しているものである。

これは社会的基層に対応すると考えられる人間存在の基層である。

我々は、これを精神的基層と名づけよう。

かくして、我々が民楽の民を社会的、精神的基層の人々と規定できたとしても、民と楽とは、一体どのように結びつくと考えればいいのか。